公開日:2026年4月22日
|更新日:
2026年5月25日
暑さ指数(WBGT)アラートシステム
建設現場や工場、倉庫といった過酷な環境において、熱中症リスクを客観的に判断するための指標として「暑さ指数(WBGT)」が広く活用されています。しかし、現場の状況は刻一刻と変化するため、手動での定期計測だけでは急激なリスク上昇に対応しきれない場合があります。
本記事では、センサーが自動で計測を行い、危険な数値に達した際に即座に通知を送る「暑さ指数(WBGT)アラートシステム」をご紹介します。システムの基本的な仕組みや種類・機能に加え、導入のメリットや選び方についても詳しく解説します。
暑さ指数アラートシステム一覧
熱中症アラートシステム(エイムネクスト)
引用元:エイムネクスト公式HP (https://www.aimnext.co.jp/service/wbgt-iot-service.html)
特徴
JIS B 7922 クラス1.5認定の黒球温度計を搭載し、気温・湿度・輻射熱を加味した正確な暑さ指数(WBGT)をピンポイントで計測します。屋内・屋外問わず実測値をほぼリアルタイムで監視でき、基準値超過時にはメール・SMSでアラートを自動送信。学校・高齢者施設・スポーツ施設など幅広い現場に対応します。
料金
公式HPに記載なし
スマート暑さ指数計(渡辺製作所)
引用元:渡辺製作所公式HP (https://www.watanabe-mj.co.jp/【新規リリース】ノックアラート・スマート暑さ/)
特徴
センサーを設置するだけで、スマートフォンやタブレットから設置場所のWBGT(暑さ指数)をリアルタイムで確認できます。現場に足を運ばずとも熱中症の危険を可視化でき、基準値を超えた際にはアラートで通知。工場・農業・建設など、屋内外の様々な作業現場での熱中症対策に活用できます。
料金
公式HPに記載なし
遠隔監視システム「AMEROID CHANNEL」(AMEROID)
引用元:AMEROID公式HP (https://www.ameroid.co.jp/ameroidchannel/)
特徴
センサーで取得したデータを4G通信経由で暗号化しクラウドに蓄積し、PC・スマートフォンからリアルタイムで監視できます。温湿度・WBGTはもちろん、圧力・振動など多様な数値の監視に対応。設置・配線工事はすべてエンジニアが担当し、閾値超過時は即座にアラートメールを通知します。
料金
公式HPに記載なし
熱中症アラート発令システム(プラムファイブ)
引用元:プラムファイブ公式HP (https://plumfive.co.jp/system/heatstrokealert.html)
特徴
1日2回、環境省データセンターへ自動接続し、暑さ指数(WBGT)の予測値を自動取得します。基準値を超えた場合はメールを自動配信でき、件名・本文・送信先は複数設定可能。防災無線・コミュニティFMへの音声告知や、LINEアプリ・SNSへの自動配信にも対応した多チャンネル発信が特徴です。
料金
公式HPに記載なし
SisMil(オーク情報システム)
引用元:オーク情報システム公式HP (https://www.oakis.co.jp/sismil/)
特徴
JIS B 7922:2023準拠の黒球センサーで輻射熱を精確に計測。国土交通省NETIS登録済みの信頼性の高いシステムです。LoRa通信で最大500mをカバーし、親機1台に最大30台の子機を接続可能。クラウドでのリアルタイム監視とメール通知に加え、音声放送・サイネージ・積層表示灯との連携で危険を即座に全員へ周知します。
料金
公式HPに記載なし
暑さ指数(WBGT)アラートシステムの仕組みと構成
暑さ指数(WBGT)アラートシステムは、主に「計測用センサー」「通信ユニット」「通知デバイス」の3つの要素で構成されています。現場に設置されたセンサーが気温・湿度・輻射熱をリアルタイムで測定し、算出されたWBGT値をネットワーク経由で管理画面や個人の端末へ送信する仕組みです。
現場に合わせて選べるシステムの種類
導入されるシステムには、運用形態に応じていくつかの種類があります。自社の現場環境に合わせたタイプを選択することが、安定した運用につながります。
定点監視型システム :工場や倉庫の壁面、あるいは建設現場のゲート付近などに固定して設置するタイプです。AC電源やソーラーパネルを利用して長期間、安定した連続監視を行うのに適しています。
ポータブル型システム :三脚などで自立させ、作業場所の移動に合わせて簡単に持ち運びができるタイプです。電源の確保が難しい屋外の現場や、工期に合わせて設置場所を変えたい場合に重宝されます。
ネットワーク連携型(クラウド型) :計測したデータをクラウドサーバーに集約し、離れた場所にある事務所のPCや管理者のスマートフォンから一括で状況を確認できるシステムです。
システム導入で変わる現場の安全管理
アラートシステムを導入することで、従来の管理体制における課題が解消されます。
リアルタイムでのリスク検知
手動での計測では、次の計測までの間に気温が急上昇しても気付くことができません。システムであれば数分おきの連続計測を行うため、熱中症リスクの高まりをタイムラグなく把握 できます。異常を早期に察知することで、体調不良者が出る前に対策を講じるための猶予が生まれます。
計測業務の自動化と省人化
広い敷地内を巡回してWBGT値を記録する業務は、担当者にとって大きな負担となります。自動計測システムであれば、各地点のデータがクラウドに集約されるため、事務所のPCや手元のスマートフォンから全エリアの状況を監視 できます。管理工数の削減と同時に、記録の正確性も向上します。
比較時に注目すべきシステムの機能と選び方
現場の環境や目的に応じて、選定すべきシステムの仕様は異なります。以下のポイントを確認することが推奨されます。
通知手段のバリエーション
アラートの通知方法は、メールやアプリ通知が一般的ですが、騒音の激しい工場やスマートフォンを持ち込めない現場では不十分な場合があります。現場の作業員が直接異変に気付けるよう、大音量のサイレンや視認性の高い回転灯、大型のLED掲示板と連携できるもの を確認することが重要です。
センサーの精度とJIS規格
暑さ指数の算出には正確な計測が欠かせません。日本産業規格(JIS)に適合した精度の高いセンサーを採用しているかを確認しましょう。特に輻射熱を測定するための「黒球」を備えたタイプであれば、直射日光のある屋外や炉のある屋内でも、より正確なWBGT値を算出 できます。精度管理が徹底された機器を選ぶことが、現場の信頼性を高めることにつながります。
位置情報管理との連携による高度なリスク回避
WBGTアラートをさらに効果的に運用するために、作業員の位置情報管理と連携させる手法も注目されています。空間の暑さ指数だけでなく、「どの作業員が、どの程度の時間、危険なエリアに滞在しているか」 を把握することで、より個別具体的な安全指示が可能になります。
環境側のモニタリングと個人側の所在管理を組み合わせることで、死角になりやすい場所での事故防止や、過度な連続作業の抑制が期待できます。
まとめ
暑さ指数 アラート システムは、目に見えない熱中症のリスクを可視化し、確実な通知によって従業員の命を守るための強力なツールです。自動計測による効率化と、客観的な数値に基づくアラート通知を組み合わせることで、現場全体の安全意識を高め、重大な事故を未然に防ぐ体制 が整います。
まずは自社の現場において、どの場所のリスクを優先的に把握すべきか、どのように通知すれば作業員に確実に伝わるのかを整理し、ふさわしいシステム選定を進めてください。
このサイトでは、現場・環境別におすすめの熱中症対策システム3選 を紹介しています。